花粉症・じんましん|たつの市 揖保川町|外科 整形外科 リハビリテーション科 内視鏡 ピロリ菌

米花クリニック
たつの市揖保川町正條188-3
お問い合わせ Tel0791-72-6565

花粉症、じんましん

花粉症とは

花粉症とは、植物の花粉がアレルゲン(アレルギー症状を引き起こす原因となる物質)となって、目のかゆみ・異物感・充血、涙、立て続けのくしゃみ、鼻みず、鼻づまりといった症状が現れるアレルギー症状の総称になります。

スギやヒノキの花粉が原因物質としてよく知られることから、春の季節限定かと思われる方もいるかと思われますが、その他にも、シラカンバ、ハンノキ、カモガヤ、イネ、ブタクサ、ヨモギなど、春だけでなく、夏や秋に花粉が飛ぶ植物が原因で発症することもあります。いずれにしても花粉の飛ぶ季節限定で症状が現れることから、季節性アレルギー性鼻炎や季節性アレルギー性結膜炎とも呼ばれます。

なお花粉症は症状がさらにひどくなると、せき、喉や皮膚のかゆみ、頭痛、倦怠感、微熱、不眠、下痢、体や顔のほてり、イライラ感などもみられるようになります。これらの症状は、肉体的なだけでなく精神的にもダメージを受けやすく、集中力を欠くほか、仕事や学習などの意欲も低下するなど、いわゆる生活の質(QOL)を大きく損なうことも考えられるので、発症に気づいたら早急に皮膚科などの医療機関で対処するようにしてください。

検査について

患者様の症状や訴えなどから花粉症が疑われたら問診や視診のほか、39項目アレルギー検査(Viewアレルギー39)を行い、花粉症か否かの診断をつけます。同検査は、アレルギー症状を起こしやすい39種類のアレルゲンを1度の採血で検査することができる血液検査になります。

39の検査項目とは以下の内容になります。

食物
  • 卵/卵白、オボムコイド
  • 牛乳
  • 小麦
  • 豆、穀、種実類/米、ソバ、大豆、ゴマ、ピーナッツ
  • 甲殻類/エビ、カニ
  • 果物/リンゴ、バナナ、キウイ
  • 魚、肉類/マグロ、サバ、サケ、牛肉、豚肉、鶏肉
吸入系
  • 室内塵/ハウスダスト、ヤケヒョウヒダニ
  • 樹木/スギ、ヒノキ、ハンノキ、シラカンバ
  • イネ科/カモガヤ、オオアワガエリ
  • キク科/ブタクサ、ヨモギ
  • 真菌(カビ)/アルテルナリア(ススカビ)、アスペルギルス(コウジカビ)、カンジダ、マラセチア
  • 動物/ネコ(フケ)、イヌ(フケ)
  • 昆虫/ゴキブリ、ガ
その他
  • ラテックス(ゴム)

治療について

当院では、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどには抗ヒスタミン薬を服用することで軽減するようにします。目のかゆみ・異物感などの症状があれば、抗アレルギー点眼薬も用います。
また、花粉症症状が強く出ている患者様には、注射による治療も行っておりますので、 お気軽に医師までご相談ください。

花粉症は初期療法が可能

花粉症は、症状が出る前からあらかじめ治療を開始することができる初期療法が認められています。これは、花粉が飛び始める少し前(2週間くらい前)から、治療薬を服用するというもので、発症を遅らせることができるほか、症状を軽減させるという効果が期待できます。スギ花粉であれば、地域によって異なりますが、近畿では2月中旬~下旬あたりが飛散開始時期になりますので、それよりも2週間前に行うようにします。ご希望される方は、花粉症となる花粉が飛散する前に一度ご相談ください。

じんましんとは

じんましんは、皮膚の一部が突然赤くなって盛り上がり、強いかゆみも現れます。しかし、時間が経過するとこれらの症状は消えてなくなっていきます。なお、症状として現れる強いかゆみは人によって様々で、チクチクした痛みを感じることがあれば、熱く焼けつくような痛みを感じることもあります。

発症の原因ですが、アレルギー性、もしくは非アレルギー性の2つに分けることができますが、原因が特定できないこともあり、この場合は突発性じんましんと診断されます。なお原因を特定する検査では、39項目アレルギー検査(Viewアレルギー39)を行います。

なお、アレルギー性でじんましんを発症する場合は、食物(魚介類、肉類、卵、乳製品、穀類、野菜、食品添加物など)、薬物(抗菌薬、解熱薬など)、植物、虫刺され(昆虫)などが原因で起こることがあります。非アレルギー性のじんましんとしては、汗を掻く刺激で起きるコリン性じんましん、日光にあたると起きる日光じんましん、皮膚を掻くことで起きる機械性じんましんなどが考えられます。

治療について

じんましんの原因が判明している場合は、原因物質との接触を避けるようにします。薬物によるアレルギー性じんましんであれば、直ちにその薬の使用を中止するなどします。

また原因となる物質を取り除いた後の治療法(対症療法)ですが、突発性じんましんも含め、かゆみの症状があればそれを抑える抗ヒスタミン薬を用います。重症であれば、ステロイドの内服薬を使用することもあります。多くの場合は数日で症状は治まりますが、それでも医師の指示に従って飲み続け、徐々に薬を減らしていくようにします。