内科|たつの市 揖保川町|外科 整形外科 リハビリテーション科 内視鏡 ピロリ菌

米花クリニック
たつの市揖保川町正條188-3
お問い合わせ Tel0791-72-6565

内科

内科とは

当院では内科的疾患も可能な範囲で診療させて頂いております。
風邪の症状(鼻水・鼻詰まり、咳、喉の痛み、発熱)やインフルエンザ、肺炎、気管支喘息といった呼吸器系疾患、腹痛、嘔吐・吐き気、下痢、便秘といった消化器症状、さらに日頃の不摂生な食習慣や運動不足などが原因で起きるとされる生活習慣病(糖尿病、高血圧、脂質異常症、高尿酸血症 など)、頭痛、貧血、膀胱炎また花粉症やアレルギー性鼻炎などのアレルギー疾患といった慢性疾患まで幅広く対応致します。

診療の結果、医師が入院加療や高度な医療機関での受診が必要と判断した場合は、提携先の総合病院などを紹介いたします。

こんな症状はご相談ください(例)

  • 発熱
  • せき、痰、鼻水、喉の痛み
  • お腹の調子が悪い(腹痛、便秘・下痢など)
  • お腹が張る
  • 吐き気、嘔吐
  • 胸やけ
  • 食欲不振
  • 頭痛
  • 立ちくらみ
  • むくみ
  • 尿の異常(汚い、血が混じるなど)
  • 発疹
  • 疲労感
  • 夏バテ など

内科における主な対象疾患

急性疾患
風邪症候群、インフルエンザ、咽頭炎、扁桃炎、気管支炎、肺炎、胃腸炎(腹痛、下痢、吐き気、嘔吐)、尿道・膀胱炎、熱中症 など
慢性疾患
生活習慣病(糖尿病、高血圧症、脂質異常症、高尿酸血症(痛風) 等)、貧血、頭痛、便秘症、COPD、アレルギー疾患(花粉症、じんましん等)、骨粗しょう症、慢性腎不全、甲状腺疾患 など

生活習慣病とは

生活習慣病とは、欧米化する食生活と過食や偏食、長年の運動不足、タバコやお酒といった嗜好品の過剰摂取など、日頃の不摂生な生活習慣が引き金となって起きる慢性疾患を総称した呼び名です。そのため病名そのものではありませんが、これらのことが要因で発症する代表的な生活習慣病には、高血圧、糖尿病、脂質異常症などがあります。

生活習慣病の多くは、発症しても初期の段階では自覚症状が現れることはないので、そのまま症状を進行させるようになります。すると気づかぬうちに動脈硬化が進んでいき、虚血性疾患(狭心症、心筋梗塞)や脳卒中などの重病の発症リスクを高めるようになります。

このように生命に関わる病気になるおそれもある生活習慣病ですが、重症化のリスクを避けるには日頃の生活習慣を見直すだけで予防や改善につながることもあります。主な対策は、食生活の改善と運動習慣の徹底です。食事面では摂取エネルギーを控えめにする、あるいは栄養バランスを整えることが大切になります。また運動面では、無理のない有酸素運動で消費エネルギーを増大させたり、心身機能を活性化させます。

健康診断で血圧や血糖値の数値が高いと指摘された、肥満を解消したいといった際は、このような生活習慣に改めてみてください。なお当院では生活習慣病を発症した方の管理(糖尿病患者様の血糖値のコントロールなど)や日頃の習慣を見直す生活指導も行っております。

糖尿病

慢性的に血糖値の高い状態が続いているのが糖尿病です。血糖とは血液中に含まれる糖分(ブドウ糖)のことを言い、血液中のブドウ糖の濃度を血糖値と言います。基本的には、膵臓から分泌されるホルモンの一種インスリンが働くことで、食事などで引きあがってしまう血糖値は下がるようになり、その値は正常に保たれるわけですが、このインスリンが何かしらの原因で機能不全を起こし、分泌量が少ない、または全く出なくなることで、血糖値のバランスが保てなくなるわけです。

なおインスリンの出が悪くなる原因としては、インスリンを作る膵臓のβ細胞が破壊されることでインスリンが全く出なくなること(1型糖尿病)もありますが、最も多いのが、全糖尿病患者の9割以上を占めるという2型糖尿病です。これは、日頃の不健康な生活習慣(過食・偏食、運動不足、飲酒・喫煙、過剰なストレスなど)によるものです。

なお、2型では不眠も発症要因のひとつとして考えられています。例えば寝不足状態というのは、それだけ1日の活動時間が多くなっていることでもあります。そのため夜食などを食べることで肥満となり、肥満の合併症として糖尿病を発症させるリスクを高めます。また不眠はそれだけでストレスとなり、ストレスホルモンを多く分泌させるようになります。これがインスリンの作用低下を招いて、血糖値を慢性的に上昇させるといったことも考えられます。直接的な原因ではないにせよ、睡眠障害を解消し、質の良い睡眠をとることは、血糖値を下げることにもつながりますので、こちらの治療も重要です。

血糖値の高い状態が長期間続くようになると、常に血管はダメージを受け続けていることになります。すると、まず細小血管が障害を受けるようになり糖尿病による合併症(糖尿病網膜症、糖尿病腎症、糖尿病神経障害 など)を引き起こすようになります。さらに大きな血管(大血管)に障害が発生するようになると脳卒中や虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)を招くようになります。

糖尿病の発症が確認されたら、まず合併症を防ぐことが大切です。そのため血糖値のコントロールが重要になるわけですが、当院では同コントロールの管理や日頃の生活習慣を改める指導も行っています。

高血圧

持続的に血圧が高い状態にあるのが高血圧です。日本高血圧学会によれば外来時の血圧測定で最高血圧(収縮期血圧)が140mmHg以上、最低血圧(拡張期血圧)が90mmHg以上の場合に高血圧と診断されますが、どちらか一方でも超えていれば、その対象となります。

血圧が常に高いままだと、それだけ血管に大きな負荷をかけて心臓から血液を送るようになります。このような負荷は、心臓にも当然影響し、この状態が長く続くと疲弊していき、やがて不整脈が生じるようになり、心房細動の不整脈の場合、心不全や脳梗塞に至ることもありますので注意が必要です。また、高血圧の期間が長い患者様は、血管に負荷がかかっていることから、血管自体も硬直するようになり、動脈硬化を招くようにもなります。

高血圧は、人によっては頭痛や吐き気といった症状が現れる場合もありますが、ほとんど自覚症状はありません。そのため健康診断などで発覚することが多い疾患です。血圧が高いと指摘された方、高血圧予備軍と診断された方(収縮期血圧が130~139mmHg、拡張期血圧が85~89 mmHg)は、一度ご相談ください。

高血圧の治療では、血圧を下げるための降圧薬による薬物療法が行われますが、併せて減塩を中心とした食事療法、適性体重の維持や運動不足の解消のための運動療法、節酒や禁煙、睡眠や休養をしっかりとるなど、生活習慣を見直す必要があります。当院では、食事改善のアドバイスや運動指導なども行うことで、高血圧を起因とする合併症の予防にも注力しています。

脂質異常症

LDL(悪玉)コレステロールや中性脂肪など血液中の脂質(血中脂質)の濃度が慢性的に高い、もしくはHDL(善玉)コレステロールが一定の基準より少ない状態を脂質異常症と言います。なお脂質異常症と診断される具体的な数値は次の通りです。

  • LDLコレステロール値≧140mg/dL
  • 中性脂肪≧150mg/dL
  • HDLコレステロール値<40mg/dL

LDLコレステロールが必要以上に多くなってしまうと血管内にコレステロールを蓄積させるようになり、これが血管内を狭くさせ、また血液をドロドロ化させるのです。このような状態は動脈硬化を発症させるようになるのです。さらに放置すると血栓が発生したり、血管を詰まらせるようになります。これが脳の付近で起きると脳梗塞、心臓付近で起きるようになると狭心症や心筋梗塞といった怖い病気を起こすようになるのです。また中性脂肪の値が高い場合も動脈硬化のリスクを高め、心筋梗塞や脳卒中を発症する可能性を高めます。

脂質異常症も高血圧や糖尿病と同じように自覚症状が現れないのが特徴です。そのため、健康診断などで行う血液検査等で指摘されて気づくという方がほとんどです。健診の結果、脂質異常症の疑いがあると診断されたら、とくにこれといった症状がないという場合でも動脈硬化の進行を防ぐためにも一度ご受診ください。

脂質異常症と診断された場合は治療を行うことになりますが、その中心は食事療法と運動療法です。高LDLコレステロール血症の患者様であれば、食物繊維(野菜、海藻、きのこ等)を多く含む食品を積極的に摂るようにし、卵黄、魚卵、レバーなどの食品は避けるようにします。一方、中性脂肪が高い(高トリセグライト血症)と指摘された方は、糖分の多い食品は控え、節酒を行うようにします。

また、運動療法はどちらの場合でも必須でウォーキング等の有酸素運動を無理のない程度で継続的に行うようにします。それでも改善効果が現れなければ、LDLコレステロール値を下げる薬物療法なども併せて行います。